言の葉の火葬場

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく、書いて、吐いて、そうしてどこにもいけない、言葉達をせめて送ってあげたい。そんな火葬場。

2016-09-13から1日間の記事一覧

ライラック

愛する者を失うのが、これほど恐ろしいものであると、実感できたのは、あの、汽車の中だった。 君との友情が、本当にこのまま、永遠に失われてしまうとしたら、そう考えると、パイプをくわえた口が、パイプを持つ手がぶるぶると震えた。 私は私の怠惰を呪っ…