ねえ、どうして、雨やどりという表現はあるのに、雪やどりという表現はないのかしらね。 貴女は、あの雨の日、バス停でそう言いました。私は貴女にあの時抱いていた、霧雨のような恋心を今でもおぼえています。 その年の春、まだ雪深い山中で、貴女は、道端…
苔むす朽木 冬のダム湖 薄荷飴の香り 腐葉土の香り 鴛鴦の羽ばたく音 葉の落ちる音 貴女の心の輪郭 わたしの吐息 貴女の吐息がわたしの心の輪郭に触れて、そうして、わたしは藍に染まる
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