言の葉の火葬場

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく、書いて、吐いて、そうしてどこにもいけない、言葉達をせめて送ってあげたい。そんな火葬場。

2021-01-01から1年間の記事一覧

梅雨入り

肺を充す高湿度の空気 気管と肺胞を駆け巡る水分子 出生の秘密を抱えた彼ら ため息ひとつで私由来となる 脳を巡っていた血液も雨に滲み 私の意識は梅雨に溶け出す あなたの意識 誰かの意識 私の意識 じわり