言の葉の火葬場

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく、書いて、吐いて、そうしてどこにもいけない、言葉達をせめて送ってあげたい。そんな火葬場。

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

薄荷色の日

私は砂時計を見ている 陽の当たる窓際に置いてある砂時計 不可逆な時間を可逆的に測る砂時計 クオーツのように透き通る秋の光線 薄い薄荷色に縁取られた揺蕩う焦線 ポプリは君の香り 私はプラムを齧り 君は静かにページをめくる 薄荷色の風が流れ込み 私はた…