言の葉の火葬場

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく、書いて、吐いて、そうしてどこにもいけない、言葉達をせめて送ってあげたい。そんな火葬場。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日という日

灰の塔 火葬された心ない人間の骨 鈍色の猫の眼球 消えかかったヘッドライトの光 泥の海で泳ぐ魚 その嘆息は真珠のごとく 仮面の男 仮面の女 血涙の跡はひび割れ ガサガサと風を鳴らす 西から登る太陽が金色の矢を放ち 朝を歌う小鳥の心臓を射抜く 積まれた…