言の葉の火葬場

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく、書いて、吐いて、そうしてどこにもいけない、言葉達をせめて送ってあげたい。そんな火葬場。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

綿菓子

どうか、真綿で首を絞めて、優しくキスをして。それから、唾液も脳髄も優しく奪って。 私は静寂を手に入れて、あなたは悲しみを失って。 私たちの恋は綿菓子で、甘くて、甘くて、そして、決して何も残らないの。

林檎とりんごとリンゴ

林檎はきっと甘酸っぱい貴女との初恋の味がする。りんごはきっとあまい、しあわせなあなたのあじ。リンゴはきっとすりリンゴがおいしいの。

恋文

私は貴女に愛されたい。 それが叶わぬのならせめて、貴女の手で私の細い、華奢な首を、花を摘むように優しく手折って、この少しばかりの希望を、摘んで欲しいと、そう思うのです。

コミュニケーション

ああ、早く、あなたの脳とわたしの脳を繋いでください。そうしたら、意識も共有されるのかしら。あなたがわたしに、わたしがあなたに。きっと、好きだとか、嫌いだとか、そんな下らない意識はとろけて、無くなるのでしょう。 きっとね、幸せよ。